【レバレッジド・リース】

レバレッジド・リース
leveraged leasing

レバレッジド・リースとはリースの一形式で、貸し手であるリース会社が少ない自己資金多額の借入金によりリース物件を購入し、その物件をリースするというもので、米国で盛んに行われています。

船舶や航空機などの金額が大きい物件のリースは単独で行うのが容易でなく、またリスクも大きいため、リース会社は、まず出資者を募ります。

匿名組合形式で、他のリース会社や富裕な投資家が出資して、リース物件の一部(10~40%)のおカネを集め、残りを銀行、保険会社、年金基金などからの借入れで賄います。この資金で物件を購入し、レッサー(物件の貸手)となります。債権者に対しては借入れに対する利子をリース料から支払うだけでよく、しかも損金として非課税となります。

残りのリース料は出資者に帰属するため、出資者は物件購入価額の一部分を負担するだけで、大きな利益を得られます。さらに、物件全体についての設備投資税額控除や加速償却といった税制上のメリットを享受できることになります。

この節税分の一部をリース料の割引という形でリース先に還元するために、相手にとってもメリットが生じます。

レッサーが一部の資金を出資するだけで、その何倍もの金額のリース取引を行えることから「レバレッジド(テコを効かせた)リース」と呼ばれるようになりました。

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