【転換社債型新株予約権付社債】

てんかんしゃさいがた‐しんかぶよやくけんつきしゃさい
〔テンクワンシヤサイがた‐〕

【転換社債型新株予約権付社債】

新株予約権付社債の一種。

平成14年(2002)の商法改正以前には、転換社債といった。

CB。MSCB。

MSCB【Moving Strike Convertible Bond】(下方転換価額修正付き転換社債)

読み : エムエスシービー
分野 : 投資

特殊条項が付いたCBのこと。発行後一定の期間経過後に、転換価格をその時の時価で算定し直す条項が付されているCBをさす。一般的には修正幅に条件がつけられている。

MSCBには2種類あり、上方修正条項付CB下方修正条項付CBがある。

  • 上方修正条項付CB

発行後一定の期間経過後に、その時の株価水準が転換価格を上回っている場合には、当初の転換価格が上方に修正されるもののこと。

  • 下方修正条項付CB

発行後一定の期間経過後に、その時の株価水準が転換価格を下回っている場合には、当初の転換価格が下方に修正されるもののことをいう。

CBでは発行時に一株あたり何円で株式への転換が行われるか(転換価額)が決定され、株式分割などの場合をのぞいて転換価額は固定されているのに対して、MSCBでは、発行時に決定される価格よりも株価が下がった場合、それにあわせて転換価額も下方修正される。ただし、転換価額の下限が決まっていることもある。

転換価額が下方修正されるということは、株式転換したときに得られる株数が増えることを意味している。つまり、MSCBが発行されている状態で株価が下がると、潜在株式数が増加し、何もしていないのに株式の希薄化(一株あたりの価値の低下)が進むことになる。

最近では、ライブドアがニッポン放送株の買付けを行うに際して、リーマンブラザーズに対してこれを発行して資金調達を行ったことから注目を集めた。

このエントリーを Google ブックマーク に追加
LinkedIn にシェア




シェアする

フォローする