内閣が存立する正当性の根拠をどこに求めるかという観点
- 一元型とほぼ対応: 甲説(責任本質説)
内閣が議会に政治責任を負うことが=議院内閣制の本質であるとする説
- 二元型とほぼ対応: 乙説(均衡本質説)
内閣が議会に政治責任を負うことに+内閣が議会の解散権を有することが=議院内閣制の本質的要素であるとする説
乙説のように政府と議会との均衡を重要とする見解に立った上で、内閣の二次元的責任制はそれぞれの国の歴史的事情に左右され、議院内閣制の本質にかかわる問題と見る必要は無いと説かれることがある。
したがって、日本国憲法が採用する議院内閣制が、一元型と二元型であるかについて、必ずしも甲説と乙説で結論が異なることになるわけではない。