さん‐けん【蚕繭】
蚕がつくる繭。また、蚕と繭。
かい‐こ〔かひ‐〕【蚕】
《「飼い蚕(こ)」の意》
1 カイコガの幼虫。孵化(ふか)したては黒く小さいが、のち白い芋虫となり、体長7センチくらい。桑の葉を食べ、ふつう4回脱皮し、繭を作ってさなぎになる。繭から生糸がとれ、育つ時期により春蚕(はるご)・夏蚕・秋蚕などとよぶ。養蚕が全国に普及したのは近世以降。家蚕(かさん)。《季 春》「逡巡(しゅんじゅん)として繭ごもらざる―かな/虚子」
2 蚕を飼うこと。養蚕を始めること。《季 春》「髪結うて花には行かず―どき/太祇」
けん【繭】
[常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]まゆ
〈ケン〉カイコなどのまゆ。「繭糸/蚕繭・生繭」
〈まゆ〉「繭玉/初繭・山繭」